電解還元水の科学

禁無断転載

 
生物がエネルギー活動を行う過程では、酵素反応の他に二大化学反応を用いて行っています。
それは化学的な酸・塩基反応や電気化学的な
酸化還元反応です。
そしてこれらの反応は、すべて平衡反応を用いてプロセスが進行しています。

その進行は多段層のステップを介して4陽子還元や4電子還元で平衡反応を担い、最終的には水にまで進行していきます。

 その意味で、生物は生物酸化還元あるいは生物電池と云われるように化学的・電気化学的にエネルギーを獲得し、老廃物の蓄積も行われます。
従って、ここではその老廃物(遊離物質)に対応し、電解生成水の遊離物質を用いて消去する方法のご提案を参考までに記載いたします。

 1、化学反応の二大分類

酸・塩基反応と酸化・還元反応
 化学反応の形式は大きく「酸・塩基反応」「酸化・還元反応」に分けることができます。
(このいずれの形式もあてはまらない反応もありますが、少数です)。
酵素の関与する反応も、化学反応には違いなく、この二つに大別できます。
酸化・還元反応の例は、銅と鉄の生成で機能のほとんどは広い意味での酸化・還元反応(電子伝達も含めて)の触媒です。

酸・塩基反応は基本的には酸(例えば、塩酸HCl)と塩基(例えば、苛性ソーダーNaOH)の間の反応です。


        HCl+NaOH → Na Cl+H20

従って、反応の本質はHとOHの反応(水H20を生じる)です。この酸や塩基はさまざまの反応の触媒になります。例えば、酸性物質やアルカリ性物質は水素イオン濃度に規定されpHで表現されます。

一方、酸化・還元反応は水の元素を用いて表現され、
酸化と還元の関係は、生体を含めて、自然界で起こるすべての過程の中で最も基本的で、最も重要なものです。

その関係は以下の一覧のように整理されます。

       
 酸化される(相手の物質を還元する)  還元される(相手の物質を酸化する)

 2、生物酸化還元と活性酸素種

 
生物酸化還元は、化学的・電気化学的に行われます。
自動車エンジンが酸素とガソリンの燃焼(酸化)を駆動力とするように、人間は呼吸と食物の酸化によってつくり出されるエネルギーを利用しています。
ただし、爆発的にではなく、非常にゆっくりと穏やかに行われる酸化です。
こうしてエネルギーが確保されると、そこでは化学的・電気化学的な物質の老廃物(活性酸素種)が生成され血液に廃棄されることになります。無害な酸素もエネルギー獲得後は有害な物質として廃棄されます。

以上のことを以下に検証してみます。
 呼吸によって、生体の電解質溶液に溶解した酸素は、非プロトン性有機溶媒中では1電子2段の還元反応を受け、活性酸素種のスーパーオキサイド(02)およびペルオキサイド(022−)を生成し、
病気の元とされる02
は安定的に存在します。

            
e-   e-
        0  O → O2-


 
一方、プロトン性溶媒中では、ECEC反応(E,電気化学的反応,C,化学的反応)の逐次反応を


             
+e-   +H    +e-    +H

        0 → O → ・HO → HO- → H2O2

               
E     C     E     C

受けて、02、ヒドロぺルオキシラジカル(・HO2)、ヒドロペルオキシドイオン(HO2)を経て、白血球の免疫機構でいわれる過酸化水素(H202)が安定に生成されます。
 また、過酸化水素(H202)は還元反応を行う低原子価金属イオンと反応し、ヒドロキシラジカル(・OH)を生成します。


           H2O2 + M+(n-1) → ・OH+OH+M+n

この・OHは生体で発生すると強烈な酸化剤として生体障害を生じさせます。

 3、電解生成水と活性酸素種の消去

 
生体内で生じる活性酸素種は、遊離基(不対電子)を持った生体毒とされています。
それは有機溶媒中で生じる生体毒です。
従って、常水や電解生成水など水単体では活性酸素種を消去することは不可能とされています。

 しかし、電解生成水には、陽極水陰極水があります。
陽極水に溶解している物質は、PHの指標となる塩酸(HCl)と遊離の水素イオン(H)を含み、次亜塩素酸(HOCl)やヒドロキシラジカル(・OH)をも共存させています。
この遊離の水素イオン(H)やヒドロキシラジカル(・OH)は、活性酸素種(02)と反応させると次のようになります。

            O2- + 2H+ → H2O2

 病気の元とされるOに陽極水の遊離の水素イオン(H)を反応させると、白血球の免疫機
  構で出される過酸化水素H202まで消去させます。


 
一方、そのOに強烈な酸化剤とされるヒドロキシラジカル(・OH)を反応させると次のようになります。
            O2- + ・OH → O2 + OH-


-は無害な酸素となり、・OHは生体にとって還元的なOH-が溶媒水になるという素晴らしい反応を有していたのです。
陰極水は、PHの指標を示す苛性ソーダーNaOH遊離の水酸イオンOH-が溶解しています。
このNaOH水を飲用すると胃液の塩酸HClと反応し、塩水をつくります。

               NaOH + HCl  →  NaCl + H2O

 一方の、遊離の水酸イオンOH-が増加することは、平衡反応O  HOH-が右に進むことを意味し、従って水が増加されることになります。
さらに、この遊離の水酸イオンOH-は水を増加させるためには平衡式からHを誘導することが考えられます。

 このことは一定量のビタミンCを有機溶媒として、精製水と陰極水に添加し活性酸素種のスーパーオキサイドO2-をそれぞれに反応させると、消去能力は精製水+ビタミンCが20unit/mol、陰極水+ビタミンCが30unit/molであり50%もの消去能力が増加し優位性を保っていました。   つまり、ビタミンCのプロトン量(H)を比較すると,精製水は2Hであり、陰極水は3Hと誘導されていたのです。

 4、まとめ

 
私たち生物は、化学的・電気化学的にエネルギーを獲得し老廃物の生成と老廃物の消去による平衡反応で恒常性の維持を促しています。
それは水を介して生きる生物は、PHと酸化還元電位などを用いて物理化学的な生活圏の範囲で平衡反応が行われていると云っても過言ではありません。

 水は直接的に活性酸素種を消去できないが、溶媒中の遊離した水素イオンHは特異的に消去能を持ち、一方遊離した水酸イオンOHは溶解性に寄与するとともに栄養補足水として役割を担い、栄養源のプロトン(H)を誘導するように生体に寄与していたものと思われます。

 水の本質的な役割は溶解性ですが、溶媒としての役割は水酸イオンOHによるものです。
それは以下の検証からも理解されます。

   @ポラロンの学説  : γ(ガンマ)線照射
  
A無隔膜電解    直流電圧
  
B有隔膜電解    直流電圧

 
以上のことから、いま求められる水とは遊離した水酸イオンOHの濃度であり、その課題を解決できるのは唯一、外部からエネルギーを与えて電解生成された陰極液と云っても過言ではありません。