2007年6月3日(日曜日)、鹿児島県姶良郡姶良町(現在は姶良市)の船津浄水場見学会へ参加しました。その報告です。
水道水はたいへんな努力の末、各家庭に配水されています。もともとそんな感じを持っていていろんな場所でそういうふうにお伝えしていましたが、今回実際に見学して間違いなかったことを確信しました。
そのシステムの全体像を把握し個人個人で気になる点があれば自身で納得のいくことを家庭において実行すればいいのではないでしょうか?
それでは・・・。
これから始まる見学会
水道課の案内していただける職員の方の自己紹介とご挨拶がありました。
2007年度から16人の職員が15人へ削減されたとのこと。
経費削減に努力されているようです。
姶良市(旧姶良町)は川の水を使用するはずだったが使用権を地元からもらえなかったためすべて水源は井戸水となったとのこと。
深い井戸は50m、山田地区のような所はわずか7m、しかもすぐ横を川が流れているので「大丈夫かな?」と思いましたが、水質は良好で塩素のみ規定量投入するだけで水質調整は今のところ不要とのこと。
畑の中の地下水くみ上げ用の施設
このような施設がいくつか点在しています。
思ったより非常に小規模の施設が私たちの命を支える大切な役目を果たしていることに感謝します。
次亜塩素酸タンク1.5m3 いわゆる塩素です。
蛇口までは日本の法律では0.1ppm以上塩素が検出されなければいけないのです。
つまり水道水メーターの近くに塩素除去を主たる目的とする浄水装置を取り付けることには問題があります。
(法的な問題があるのです。)
この塩素のおかげでウイルス、細菌などの感染症による病気罹患のリスクが下がります。しかし、塩素は酸化物なので蛇口から出たあとは除去することをお勧めしますが。
塩素や他の水質の数値を自動で監視している装置これで常に一定の水質基準を満たすようにしている。
ちなみにこの施設での塩素は0.3ppmに設定され基準の3倍の投入でした。
家庭では配水の末端なので薄まると思います。
汲み上げられた地下水は浄水場まで配水され飲める水に処理されます。
船津周辺の地下水はマンガンと鉄分が多いとのこと。もちろん法に基づく基準内に調整されています。
浄水処理され飲めるようになった水はさらに配水され少し離れた小高い岡の貯水槽に貯えられます。
写真のような貯水槽が2つあり定期的に中を掃除します。(左にも1つあります。)
やはり水垢などが側壁につくそうです。
船津浄水場の監視盤
工業高校電気科出身のわたしは電気棟の実験施設を思い出し懐かしい感じがしました。
このパネルで全体の処理状況が把握できます。