昭和6年頃 アルカリイオン水、還元水の生い立ち |
電解の原理は昭和6年ごろ稲作研究グループ(北海道)によって考案されたようです。 稲は、発芽には「アルカリ性の水」が良く、しかし苗には「酸性が良い」、ということから米は酸性の水の方が良く育つことがわかり、水を電気分解することによりアルカリ性と酸性にわけてそれぞれの持つ特徴を使い分け、稲作が北海道でもできるようにしていったのでした。 結局稲に良いなら人間にも良いのではという事で農民が飲用し結果が出たため電解原理を製品にして販売しました。 性能検査のために当時の内務省科学警察に装置を持ち込み、お医者様たちに飲用してもらったところいろいろな結果が出たため、その当時の警察関係者の間でブームになったようです。 (出典本:モノを売らずに気分を売れ 小学館より) |
戦後 (1945年 以降~) | |
1950年代 (昭和30年代初め) |
戦後第一次電解水ブーム・警察関係者の間で起きました。 |
1965年 (昭和40年) |
厚生省により電解還元水整水器(アルカリイオン水)が医療用具として承認厚生省薬務局長より各都道府県知事への通達「薬発第763号」にて薬事薬効効果として、以下の通り通達されました。 昭和40年10月8日付; 効果・効能 ○還元水(陰極水) 消化不良、胃酸過多、慢性下痢、胃腸内異常発酵、制酸に有効 ○酸性水(陽極水) アストリンゼン液として用いられ収斂作用があります。 |
1988年 (昭和63年7月25日設立) |
株式会社Rが、横浜市保土ヶ谷区に資本金2,500万円でアルカリイオン水生成器の販売を目的として設立されました。この時点では販売会社であって製造はしていません。 |
1992年 (平成4年) |
日本TV桜井良子さんの「今日の出来事」という番組で「驚異の水」として電解水についてシリーズ放送されました。 この放送は、かねてより地球の環境問題について取り組んでいた当時日本テレビ松本カメラマンが「電解水」に出会い、取材を重ねられ、取材内容を放送しました。 電解水の権威、松尾博士との出会いがきっかけになったようです。 番組には現在P社顧問の松尾至晃博士も強酸性電解水のソフト開発者として登場されました。 この時のTV放送は、後に「日本医学会総会」で電解機能水が認められる第一歩となった放送でした。放送後、空前の「アルカリイオン水ブーム」が起こりました。 しかし、・・・ 国民生活消費者センターは「電解水否定論」を発表しました。そのためブームは一年弱で終り、世の中に電解水批判論が蔓延しました。 厚生省…医療用具承認の見直しを迫られる。 整水器メーカーは電解水批判に対し対策を迫られました。 |
6月 9月 |
R社は理学博士の松尾至晃氏を技術顧問に迎えました。それまで某会社からアルカリイオン水生成器の供給を受けて販売していましたがよりレベルの高い電解還元水の指導を松尾先生から受けて新たに研究開発メーカーとして初の家庭用電解水生成器「NEW WATER」を完成発売しました。 |
1993年 (平成5年) |
電解機能水の科学的検証をするために国が厚生省の外郭団体として財団法人「機能水研究振興財団」を設立しました。松尾至晃博士はその設立を働きかけた一人です。 厚生省とメーカーは財団をとおして京都大学医学部糸川教授(当時)に電解水の薬事効果について検証を依頼しました。 |
1994年 (平成6年) |
「機能水研究振興財団」によって「第1回機能水シンポジウム」が幕張メッセで開催されました。 電解水の薬事薬効効果と生体に対する安全性などが確認され発表されました。 以後、毎年1回シンポジウムが開催され今日に至っています。 |
1995年 (平成7年10月) |
R社は花岡孝吉工学博士を技術顧問に迎え、研究体制の充実を図りました。 |
1996年 (平成8年 3月28日) |
R社顧問、松尾、花岡両博士の強酸性水(特許名;殺菌・植物育成促進溶液)の発明特許証が交付されました。 強酸化水の基本特許は三浦電子(秋田県)が保有しており松尾博士はその取得に協力した経緯があります。 |
1997年 5月 (平成9年) |
九州大学大学院 白畑教授が電解水の研究成果を米国の国際科学学術誌「B.B.R.C」に発表されました。 「電解水は活性酸素種を消去し、DNAを酸化障害から護る。」 しかしながらこの論文は仮説です。(2001.12.19現在) 米国において電解機能水の研究が始まり、この年の機能水シンポジウムに、初めて米国からの研究発表が行われました。 R社では、医学博士の折田武一氏を顧問に迎え、講演活動を充実しました。そして家庭用電解水生成器を発売 |
1998年 3月 (平成10年) |
九州大学大学院 白畑教授が日本農芸科化学会議において研究を発表されました。題名:「電解還元水のガン細胞増殖抑制効果」 |
1998年 10月 |
九州大学大学院 白畑教授が日本分子生物会において研究発表されました。題名:「インシュリン応答性ラット多角筋細胞におけるグルコース取り込み制御」 |
1999年 4月2日 (平成11年) |
医学会最高峰の日本医学会総会で電解機能水の研究結果が発表されました。この時電解還元水が医療の一分野として検証されました。 第25回日本医学会総会 東京ビッグサイトにて「アルカリイオン水の基礎と有効利用」研究報告集数多くの研究者、医療関係者の研究発表がありました。 |
2001年 12月 (平成13年) |
R社顧問、花岡孝吉博士の還元水に関する「IP理論」が国際化学雑誌「ジャーナルオブアプライドケミストリー誌」に掲載されました。 他社とは違う科学的根拠の確かな機能水を長期にわたって安定的に作れる理論と技術を一歩進めました。 12月6日(財)機能水研究振興財団は「電解水ガイド」を発行しました。同時に第8回機能水シンポジウム「科学的根拠に基づいた機能水応用の可能性」2001大阪大会プログラム講演要旨集も発行されました。 |
2002年 3月1日 (平成14年) |
花岡孝吉博士の還元水に関する「IP理論」の講演会が世界で初めて、東京で開催されました。(私も聴講しました。) |
2002年 9月13日 (平成14年) |
日本機能水(主に電解水)学会が設立されました。 発起人(代表:堀田国元 国立感染症研究所) |
10月 | 株式会社P(系列子会社)が、厚生労働省より製造認可を受けました。 |
2002年 12月19日から20日 (平成14年) |
第1回日本機能水学会学術大会が開催されました。 品川区立総合区民会館 きゅりあん「8F大ホール」にて 主催:日本機能水学会 共催:財団法人機能水研究振興財団 |
2003年 (平成15年) |
R社では、本格的に製造販売一体として、系列子会社、株式会社Pで電解水生成器の製造を開始しました。 |
2005年 4月1日から (平成17年) |
薬事法改正により法的には「医療物質生成器」である通称電解還元水生成器は医療用具から「管理医療機器」へ変更。医療機器の第三者認証品目となりました。 JIS規格化にともない、還元水の使用目的、効果効能は「胃腸症状の改善」に統一され「胃腸症状」の解説・注釈として「胃もたれや胃の不快感をやわらげます。胃腸の働きを助け、お通じを良好にします。」となりました。 酸性水の効果効能の「アストリンゼント効果」等の表現は使えなくなりました。しかし、使用用途は従来と変わりません。 |
「強酸性水」の除菌・洗浄効果は近年、急速に注目を集めています。そして現在も「強酸性水」の活用範囲は新しい分野へと広がっています。
※強酸性水生成器の実用的な始めての機器は秋田県の三浦電子という会社が開発生産しました。当時ソフト面での協力をされたのが松尾博士。それが強酸性水の近代歴史の始まりです。
※無農薬農業における強酸性水の使用は株式会社Aがもつノウハウが国内最高レベルだそうです。
年号 | 内容 |
1900年頃 | 食塩水を電気分解して、塩素と水酸化ナトリウムを生成。 塩素には殺菌、漂白効果あり。 (明治時代の特許より) |
1965年 | アルカリイオン水が医療用物質生成器として厚生省(現 厚生労働省)より認可。 |
1992年 | 「きょうの出来事」(日本テレビ)で”驚異の水”として報道される。 |
1993年 | 電解水の賛否両論により、(財)機能水研究振興財団設立。 |
1994年頃 | 電解水の殺菌効果(研究室レベル)が多くの学会で発表。 |
1996年 | 病原大腸菌O-157が猛威を振るう。 電解水の殺菌効果が市場へ浸透 |
2002年 | 強酸性電解水(次亜塩素酸水)が食品添加物に指定される。 9月に日本機能水学会が設立される。 |