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ポイント
@長生きの秘訣
自然界に生息する生物の中で、取り分け”人類”が長生きなのはなぜでしょう。
答えは簡単です。
「人類は、“精巧たる免疫システム”と“精巧たる皮膚”という鉄壁の守りを持ち合わせた最強の高等動物だから」つまり我々は“免疫”と“皮膚”という、他の生物が持つそれらより数倍も強い機能を獲得した事によって、この自然界の様々な外敵(環境)から身を守り、世界中のいかなる環境下においても生き抜く事を可能としているのです。
ですから長生きの秘訣は、ずばり“免疫”と”皮膚”を健全な状態に保つ事に尽きるのです。
※免疫とは ・・・
免疫とは自分のもの(自己)と自分でないもの(非自己・異物)を区別した上で、
後者を体内より排除する働きを指し、人体のもっとも重要な抵抗力の一つです。
A予防と治療
ところが現代人の生活環境は、免疫に対してマイナスに働く要素があまりにも多過ぎます。
農薬や化学添加物にまみれた食べ物・家庭用品、汚れた水、排気ガスなどによる環境汚染、強い紫外線、ストレスにさらされる毎日、原因を上げていったらきりがありませんが、これらを放っておけば免疫はどんどん低下していきます。とは言っても避けられるものにも限りがあります。
これではいくら持って生まれた人類特有の強い免疫があっても、日々日々必ず免疫は低下するでしょう。ガンという“免疫の病”に苦しむ患者が増えている原因はそこにあるのです。
そのため、昔なら発生してもすぐに消えてなくなっていたガン細胞が、今では消えずに成長してしまうのです。堤防が決壊してしまった川のようなもので、免疫という障害がなくなり、ガン細胞は思う存分暴れまくるのです。日本人の3人に1人がガンで亡くなってしまっている現状(図1)は、これからますます悪化をし、数十年先の近い将来には“日本人総ガン時代”が訪れる事はほぼ間違いないでしょう。 |
●どうしたら免疫を落とさない
ようにできるか…
これが予防です。
●どうしたら低下した免疫を高
める事ができるか…
これが治療です。 |
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| (図1) |
ガンになる要因を出来るだけ排除した生活をするとともに、現代人の低下してしまった免疫を高めるための方法を何か取り入れる事。
これが、現代風のガン予防であり、ガン免疫治療なのです。
Bガンは毎日、○○で発現している |
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ガン組織の中で文字通り「癌」となっているのが“ガン細胞”ですが、ガン細胞は、正常な細胞が何らかの原因でガン細胞へと変わってしまったもの(細胞のガン化)で、健康な人でも平均すると1日で600個〜4,000個は毎日欠かさず誕生させています。
ではガン化のきっかけは何でしょう?これには遺伝子が大きく影響しており、いわゆる遺伝子の突然変異”が原因とされています。
では”遺伝子の突然変異”の原因は何でしょう?色々ありますが、一番の原因として“紫外線”があげられます。そして紫外線を毎日浴びている体の部位と言えば“皮膚”です。紫外線は、皮膚を構成する細胞の遺伝子に次々影響を与えていきます。 |
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(図2) |
| ですから細胞のガン化が盛んな部位は、実は意外と身近な皮膚だったのです。 |
C発病までのプロセス
ガンを“発病”される方の1番多い部位は「肺」で,つまり「肺ガン」です。
2番目が「胃」、3番目が「肝臓」です。不思議なのは、前述した“きっかけ=発現”となった部位(皮膚)と“発病”する部位が違う事です。
皮膚において、紫外線などの影響をもって多量に作り上げてしまったガン細胞は、その後どのような活動をしているのでしょうか。少し状況を追っかけて見たいと思います。
図3は、紫外線が皮層の中に侵入し、細胞にダメージを与えている様子です。まず、基底層の細胞を見て下さい。拡大図がありますが、まず紫外線が当たる事で多量の活性酸素が発生します。発生した活性酸素は細胞の核(DNA:遺伝子)を傷つけ、やがて核を変化させてしまうのです。
これが前に述べた“遺伝子の突然変異”です。突然変異した遺伝子は自らの細胞をガン化させてしまいます。ガン化した細胞、つまりガン細胞は、やがて血液の流れに乗り、全身を駆け巡ります。そして免疫の弱い部分(つまり異物の監視能力が弱い部分)を見付けると、そこを巣としジワジワと増殖を始めるのです。これが“発病”なのです。今、現代人の体の中で、最もガン細胞たちが住みやすい場所になってしまっているのが、前にも述べた肺であり、次が胃であり、肝臓なのです。
しかし、皮膚は臓器ですから、自ら専属の免疫担当細胞を持っています。その免疫担当細胞とは、図中に存在するランゲルハンス細胞です。
紫外線が当った時のランゲルハンス細胞の様子を見てみましょう。拡大図には(昔)と(今)の比較を表してみました。
まず(昔)から説明します。
紫外線が当たる事により、皮膚内にガン細胞が出現します。しかしガン細胞たちは、皮膚中を見回っているランゲルハンス細胞にその存在を知られてしまいます。そしてガン細胞の存在を知ったランゲルハンス細胞は、「ガン細胞存在!」という情報を持って、免疫本部(リンパ節)に移動し、報告をするのです。報告を受けた免疫本部は全身に「免疫システム発動!」の信号を送り、ガン細胞たちを攻撃し死滅させるのです。
では次に(今)の説明をします。今日の紫外線はオゾン層の破壊等の影響を受け、昔とは比べ物にならないほど強いものになっています。ですからその分、活性酸素も多く発生し、ガンの発生もしやすくなっているのです。
でも免疫システムさえ発動すれば大丈夫。・・・ところが、あまりにも強くなりすぎた紫外線の影響は、免疫担当細胞であるランゲルハンス細胞すら弱体化させてしまい、異物の情報収集という重大任務を奪ってしまいます。もし仮に何とか情報収集が出来て、ガンの存在を知ったとしても、免疫本部までの長い道のりを移動する体力はないのです。免疫本部は情報が来ないので、いつまでたっても免疫システムを発動させる事が出来ず、結果全身の免疫はますます低下し、ガン細胞たちの住みやすい環境へと変化していってしまうのです。 |
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| (図3) |
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D増加と排除のバランス
大事なのは体内におけるガン細胞の"増加と排除のバランス"です。何れにせよ体内のガン細胞をゼロには出来ません。健康な方でも常時3,000個近いガン細胞は保持しているのです。毎日毎日絶えず起きている細胞のガン化を、保持数3,000個/日に押さえ込む“力”、つまり“免疫力”が必要とされるのです。
それには、具体的に次の3つの免疫反応が必要です。
1)皮膚中のランゲルハンス細胞を健全な状態にして、ガン細胞に対する監視能力を向上する。
⇒増加防止
2)同様にランゲルハンス細胞を健全にし、免疫本部への指令伝達と、免疫発動を可能にする。
⇒増加防止
3)体内の“ガン免疫メカニズム”を強化し、強制的にバランスを調整する。
⇒強制排除
1)2)の免疫反応は、皮膚中(外側)の作用ですから、食品などによる内側からの影響は極めて受けにくい部分ですし、今後の発生予防には最適ですが、既に体内に移動をしてしまったガン細胞にはほとんど無力です。ですから、これらについてはスキンケア商品をもって発生予防、増加防止に対応して下さい。
最も近道で、効果が出やすいのは3)の手法で、現状のガン免疫治療の基本となる部分です。これは体内の反応ですから、食品をもって対応するしかありません。 |
Eガン免疫メカニズム
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ガンに限らず重要な体内の免疫メカニズムですが、ここではあえて“人類最大の敵”であるガンを異物の例として、どのような免疫反応が起きているのかを解説したいと思います。
図4を参照して下さい。体内に入り込んできたガン細胞があります。まず最初に発見し攻撃をしかけるのが、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)とマクロファージと呼ばれる免疫担当細胞たちです。ここで免疫細胞軍vsガン細胞軍の戦いが繰り広げられるのですが、前にも述べましたように現代人の多くが免疫低下の影響で、この初期の戦いではガン細胞軍に負けてしまっています。でもここでくじけないのが我々人類、第一部隊として戦い、傷を負ったマクロファージたちは、軍司令塔であるヘルパーT細胞(THO)ヘガン細胞軍との戦いの結果を報告します。 |
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| (図4) |
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| この際に使われる信号が“インターロイキン12(TL−12)”と呼ばれるマクロファージの分泌物(=活性物質)で、ガン細胞の存在を知らせるメッセージの役割を担っています。それを受け取ったヘルパーT細胞(THO)は、次なる部隊を派遣するため、自らの形を進化させます(THO→TH1)。見事TH1へと進化したヘルパーT細胞は、最強兵士であるキラーT細胞へ「ガン細胞を絶滅させろ!」と信号を送り、信号を受け取ったキラーT細胞は支持通りガン細胞へ致命的な攻撃を与え、見事勝利をつかむのです。この時に使われる信号は“インターフェロンγ(IFN−γ)”と言い、TH1が分泌する「ガンに対する攻撃信号」になっているのです。この攻撃信号が送られ、最強兵士たちが攻撃を開始したら、私たちの戦いは勝ったも同然となるのです。 |
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F免疫メカニズムの異常
このような免疫メカニズムが正常に作動していれば、“増加と排除のバランス”は均等を保つ事が出来、ガンに限らず大部分において健康体を維持する事が可能となります。ところが、現代人の免疫低下はもっと深刻な状況です。先に述べた、NK細胞やマクロファージの戦敗だけに留まらず、免疫メカニズムそのものに異常をきたしているのです。次に異常な例をあげてみます。
例1)ランゲルハンス細胞の異常 |
ランゲルハンス細胞が正しく活動しない状況で、最終的にはアレルギー(免疫疾患)と呼ばれる状態になります。アトピー性皮膚炎などはその典型で、皮膚の免疫反応が著しく異常をきたし、特定の物質をアレル源(アレルギーの源となる物質=抗原)とみなし抗体を作ってしまう(これを抗原抗体反応と言います)のが一般的な症状です。故に、本来の異物(ガン細胞など)を発見出来ず、
特定のアレル源ばかりに反応をしてしまう可能性があります。
また皮膚機能の全般を司るランゲルハンス細胞の活動異常は、一般的に老化と言われる症状に似た状態を皮膚上に引き起こします。シミ、ソバカス、しわ、たるみ、くすみ、吹き出物などの症状がその例で、これらは老化ではなく、ランゲルハンス細胞の初期異常と捉えた方が無難でしょう。 |
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(図5) |
例2)マクロファージの異常
ヘルパーT細胞に正しく情報伝達をするという役割を行えない状態を指します。本来であれば、インターロイキン12を分泌し、司令塔にガンの存在を知らせなければならないのですが、その分泌物を出せないマクロファージや、間違った分泌物を出してしまいTHOをTH2(本当はTH1)に進化させてしまうケースがあります。図5を見て頂いても健常人に比べ、著しくIL−12の分泌が低下しているのが分かります。原因は免疫低下もさることながら、酸化によるダメージと、マクロファージに必要な栄養素の不足が上げられます。
例3)ヘルパーT細胞の進化バランスの異常 |
指令を受け取ったヘルパーT細胞が次にどのように進化するかが問題です。TH1に進化すれば問題ないのですが、間違ってTH2に進化してしまった場合、免疫ネットワーク(情報伝達)が空回りし、異物を発見出来ないまま最終的には自分自身を攻撃してしまいます。
これも自己免疫疾患と呼ばれるものです。TH2に進化してしまった例として、多いのがリウマチなどの疾患です。明らかにTH1とTH2のバランスが崩れている状態です。しかし、注意しなければならないのは、あくまでバランスが大事という事です。TH2への進化が全て間違いというものではありません。原因はマクロファージからの誤信号による影響が大きく、正しい情報の分泌が解決の糸口となります。 |
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(図6) |
例4)インターフェロンγの産生不良
ガンに対して体内の最終兵士たる“キラーT細胞”が活動するか否かは、“人生の分かれ道”と言って過言ではありません。それを左右するのが、インターフェロンγの存在です。
図6を見て頂いても、早期、末期に限らず、ガン患者のIFN−γの産生不良は明確です。 |
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